金彩
京の名工による白金の技
金銀箔などの金属箔を用いて着物に華やかな彩りを加える金彩加工。連綿と受け継がれてきた職人達の技は、京友禅の歴史と共に発展してきました。歴史を見ると平安時代中期の衣装まで辿れますが、現在につながる金彩が確立したのは、安土桃山時代から江戸時代頃であるとされています。紋様の輪郭を強弱をつけた線で際立たせる「くくり」、箔を細かく砕いた金粉を絶妙な加減で生地に落としていく「振金砂子」など、技術と感性を必要とする意匠を作り出します。薄い絹織物と金彩の組み合わせは、透明感と上品な箔の照りの相性が良く、生地をガラスに封入すれば薄い絹の膜に金彩の世界が浮かび上がります。京の名工による一品として、空間やそのコンセプトに合せ、色や柄、箔の質感など、ご要望に合わせお誂え致します。